大人の歯列矯正|治療のメリットやデメリット・リスクなど徹底解説

「大人になってからの歯列矯正って遅いのかな?」

「矯正治療は子供のあいだにすませる人が多いですよね?」

「大人は歯列矯正をしても歯が動きにくいって本当?」

 

大人の矯正治療には、さまざまな疑問や不安がついて回ります。近年日本でも子供の内に歯列矯正はしておくもの、という考え方が広まってきており、大人になってから矯正治療が必要な方は徐々に減っています。そのため大人が矯正治療をするというのは、少数派なのかも、と考え得てしまう方も多いでしょう。

 

ですが現実の問題として、歯並びが悪くて困っているのであれば、大人になってからでも歯列矯正をしたいと考えて当然です。

 

そこで当記事では以下の内容を解説いたします。

 

  • ・大人の歯列矯正のメリット
  • ・大人の歯列矯正のリスク・デメリット
  • ・大人が歯列矯正を始める前に注意すべきこと

 

当ページをご覧いただけば、大人になってからでも歯列矯正をするメリットがしっかりと理解できます。また大人の歯列矯正のリスクやデメリットも解説するので、それらも検討して、実際に歯列矯正をするか否か選択してください。

 

当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、矯正治療前の抜歯や虫歯治療など、全て院内で対応できる数少ない医院です。歯列矯正はもちろんのこと、それに伴うさまざまな治療に対応しております。歯列矯正を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。>>いぬきデンタルクリニック(西明石)の矯正治療について

 

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まだ遅くない|大人が歯列矯正するメリット

まだ遅くない|大人が歯列矯正するメリット

大人になってからでも歯列矯正を行うメリットは多数あります。ここでは大人が歯列矯正をするメリットについて解説し、歯列矯正について検討されている方の後押しができればと思います。

 

大人になってから歯列矯正をするメリットは、大きく分けて以下の3点です。

 

  • ・見た目が良くなる
  • ・大人は治療のタイミングを選べる
  • ・虫歯や歯周病の予防になる

 

以下でより詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

 

メリット①:見た目が良くなる

歯列矯正をすることで、当然ですが歯並びが綺麗になり、見た目の印象が良くなります。

 

見た目の印象が良くなることは、特に大人になってから、さまざまなメリットがあると当院では考えています。

 

歯列矯正を検討するくらいに歯並びに問題がある方の多くが、ご自身の口元にコンプレックスを持っています。口元のコンプレックスが原因で、人前でお口を開けて笑えなかったり、表情に自信がなかったりします。

 

こういったコンプレックスが解消され、自信を持った表情になることで、単に歯並びが良くなった以上に外見の印象は良くなります。

 

人前に出るお仕事をされている方、接客業や営業職の方などにとっては、お口元の印象が良くなることは仕事にも良い影響があると言えるでしょう。

 

メリット②:大人は治療のタイミングを選べる

メリット②:大人は治療のタイミングを選べる

大人になってから歯列矯正を行うメリットとして、治療のタイミングを選べることが挙げられます。

 

お子様が矯正治療をする際には、顎の成長の段階によって矯正治療の開始を待ったり、乳歯の生え変わりのタイミングを考慮したりと、何かと治療スケジュールを立てにくくなる要因があります。

 

大人の場合は顎の成長も終わっており、当然歯が生え変わることもないため、治療スケジュールが非常に立てやすくなります。

 

また治療の途中に顎の成長や歯の生え変わりの問題で、治療が中断になったり長期化するようなこともないため、効率よく矯正治療をおこなえます。

 

メリット③:虫歯や歯周病の予防になる

歯並びが悪い状態だと、歯と歯の間に隙間などが増えてしまい、お口の清掃性が低くなりがちです。お口の清掃性が低いと、普段の歯磨きなどのオーラルケアで、歯垢や食べカスが残りやすくなります。それが原因で細菌が繁殖してしまい、虫歯や歯周病のリスクが高まっていきます。

 

大人の永久歯が虫歯になって進行し抜歯に至ると、二度と歯は生えてこないので、やはり虫歯や歯周病のリスクはなるべく排除するに限ります。

 

歯列矯正を行うことで、お口の清掃性が上がり、虫歯や歯周病のリスクが下がります。また歯列矯正をきっかけに虫歯治療や歯周病対策への意識が高まった、という方も多くそういった意味でも対策になるようです。

 

すでに虫歯がある状態で歯列矯正をしたい、という場合には虫歯の状態次第で治療の可否が変わってきます。こちらの記事で解説しているので、合わせてご覧ください。>>虫歯があっても歯列矯正はできる?矯正中に虫歯を発症するとどうなる?

 

リスクもある?大人が歯列矯正するデメリット

リスクもある?大人が歯列矯正するデメリット

ここまで大人になってから歯列矯正をするメリットについて記載しましたが、もちろん治療にはデメリットもあります。実際に治療を行う際には、メリットだけでなくデメリットまでしっかりと理解した上で検討することが重要です。

 

このページは皆様の背中を押すために、とおもって作成していますが、それと同時に歯列矯正を決断した後に皆様が後悔することを防ぎたい、とも思っています。歯列矯正のリスクやデメリットを理解した上で、慎重に検討してくださいね。

 

大人が歯列矯正をするリスクやデメリットは、以下の通りです。

 

  • ・歯列矯正特有の痛みがある
  • ・治療中は目立つ見た目になる
  • ・治療中に虫歯や歯周病になりやすい
  • ・歯肉退縮や歯根吸収のリスク

 

さらに詳しく解説するので、必ず目を通して歯列矯正の検討に役立ててくださいね。

 

デメリット①:歯列矯正特有の痛みがある

歯列矯正には特有の痛みがあります。現在では痛みの少ない治療方法なども増えてきていますが、痛みが全くないということはありません。歯を動かす際には必ず痛みがあります。

 

大人になってからの矯正であれば、痛みにも耐えられると思っていたら意外と痛くて矯正治療を後悔した、という方もおられます。

 

矯正治療には必ず痛みが伴いますが、その代わり極力痛みを減らすための治療法やさまざまな工夫があります。矯正治療を開始する前にそれぞれの治療法の痛みの出方などについて知っておけば、必要以上に痛みに苦しむ必要もなくなりますよ。>>矯正治療は痛い?痛みは減らせる?痛くないと歯が動かないって本当?

 

デメリット②:治療中は目立つ見た目になる

デメリット②:治療中は目立つ見た目になる

歯列矯正を行えば見た目が良くなりますが、その代わりに矯正期間中は見た目に違和感が出てしまいます。社会人になるとどうしても、見た目が仕事などに影響することもあります。そのため歯列矯正の期間の見た目の変化を甘く見ていたせいで、治療中に後悔してしまうこともあります。

 

ワイヤーを使う一般的な矯正治療は見た目に違和感が生まれますが、最近では見た目にも目立ちにくいマウスピース矯正や、矯正に伴う期間が非常に短いセラミック矯正などの選択肢もできてきました。

 

見た目の違和感が気になりそうであれば、こういった治療を検討するのも良いでしょう。>>セラミック矯正とは?素早く審美性の高い歯列を実現する矯正治療

 

デメリット③:治療中に虫歯や歯周病になりやすい

歯列矯正の治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特にワイヤーを使った矯正では、装置と歯の間に歯垢や食べカスが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすくなったりと口腔内の衛生環境が悪くなるのです。

 

歯列矯正のメリットで、治療が完了すれば虫歯や歯周病になりにくくなると説明しましたが、反対に治療期間中にはリスクが高まります。

 

それを知らずに治療中のオーラルケアを怠ってしまうと、後で後悔することになるかもしれません。矯正治療中の虫歯予防などについては、こちらのページを参考にしてくださいね。>>虫歯があっても歯列矯正はできる?矯正中に虫歯を発症するとどうなる?

 

デメリット④:歯肉退縮や歯根吸収のリスク

歯列矯正をすると、歯肉退縮や歯根吸収が起きるリスクがあります。

 

歯肉退縮とは、歯の根本に覆いかぶさっている歯茎の位置が下がってしまうような症状です。歯の根元が露出することで、歯が抜けやすくなったり虫歯や歯周病になりやすくなります。歯に強い力がかかりすぎた際に起きやすい現象で、歯列矯正によって歯にかかる力でも歯肉退縮が起きることがあります。

 

歯根吸収とは、『歯根』という歯の根本の部分が短くなることで、歯が抜けやすくなる減少です。やはり歯列矯正によって歯にかかる力が原因で起きる場合があります。

 

一般的な矯正治療で歯にかかる力はそこまで大きなものではないため、歯根吸収も歯肉退縮も心配するほどではありません。ただし矯正に時間がかかってしまったり、矯正器具で通常よりも強い力をかける場合には、こういったリスクもあることを覚えておきましょう。

 

特に近年注目されているインプラント矯正では、歯に強い力をかけるので、こういったリスクがあることも理解しておきましょう。>>インプラント矯正とは?難症例も治療可能にする最新の矯正治療について

 

歯列矯正を始める前に|知っておきたい注意点

歯列矯正を始める前に|知っておきたい注意点

歯列矯正の注意点を事前に知っておくことで、歯列矯正のデメリットやリスクを回避し、より満足できる結果が得られます。ここでは以下の3つをご紹介するので、矯正治療を検討している方は必ずチェックしておきましょう。

 

  • ・大人の歯列矯正の主な種類
  • ・医院との相性を要確認
  • ・ご自身でのケアも重要

 

以下でさらに詳しく解説します。

 

大人の歯列矯正の主な種類

治療の種類 メリット デメリット
表側矯正

(ワイヤー矯正)

・矯正にかかる期間が短い
・難しい症例も対応できる
・目立ちやすく見た目が悪い
・装置の隙間に汚れが溜まりやすい
・取り外しできない
・痛みが出やすい
裏側矯正

(ワイヤー矯正)

・見た目で矯正治療してるとわからない
・矯正にかかる期間が短い
・難しい症例も対応できる
・装置の隙間に汚れが溜まりやすい
・取り外しできない
・痛みが出やすい
マウスピース矯正

(インビザライン)

・透明の装置を使うので目立たない
・取り外せるのでお口のケアがしやすい
・矯正の痛みが少ない
・歯を動かすのに時間がかかる
・マウスピースを洗う必要がある
セラミック矯正 ・短期間で見た目を整えられる
・歯の色や形にもこだわれる
・治療する本数が少なければ費用も安い
・健康な歯を削ってしまう
・セラミックが破折してやり直しになることがある
・治療する本数次第で高額な治療になることも

 

矯正治療と一口にいっても、さまざまな治療方法があります。ご自身に合ったものを選ばなければ、治療中や治療後に後悔することになるかもしれません。

 

医院との相性を要確認

ご自身が治療を受ける歯科医院との相性も重要な要素です。例えば歯科医の治療方針とご自身の希望が合わなければ、いくら医師の技術が高くても満足いく治療は受けられないでしょう。

 

また矯正治療を行っている医院には、矯正治療だけを扱う医院と、他の治療もできる医院があります。矯正治療だけを扱う医院の場合は、例えば矯正治療に伴う抜歯や虫歯治療は別の医院で行うように指示を受ける場合もあります。そういった手間を厭わない方なら良いでしょうが、2つの歯科医院でそれぞれ治療を行うのは面倒だと感じる方のほうが多いでしょう。

 

こういったことを知らないままで矯正治療を開始すると、後悔する羽目になるかもしれません。最近では矯正治療を行う際に、治療相談のカウンセリングを無料で行っている医院も多いです。まずは無料カウンセリングを受けて、治療方針などを聞いてみるのが良いでしょう。

 

当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、矯正治療前の抜歯や虫歯治療など、全て院内で対応できる数少ない医院です。歯列矯正はもちろんのこと、それに伴うさまざまな治療に対応しております。歯列矯正を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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ご自身でのケアも重要

医院での治療方針や治療技術も重要なポイントですが、矯正治療中はご自身でのケアや努力が必要なこともあります。

 

ご自身でしっかりとケアしなければ虫歯のリスクが非常に高まります。またマウスピース矯正であれば、取り外しは自由ですが、1日の装着時間は決められており、これを守らずに治療計画通りに歯が動かない方もいます。

 

医院の方針などをしっかりと確認するのと同時に、矯正治療期間中にご自身がすべきことも確認しておき、きちんと実行できるようにしておきましょう。

 

まとめ:歯列矯正を始めるのは大人でも遅くありません

まとめ:歯列矯正を始めるのは大人でも遅くありません

当記事では、大人になってから歯列矯正するのは遅いのか、という疑問に答えるために大人の歯列矯正のメリットやデメリット、リスクについて解説しました。

 

大人になってからでも歯列矯正をするメリットは多数ありましたが、やはりデメリットもあり、それを知らずに治療して後悔する方もおられます。当ページをご覧の方だけでも、しっかりと治療のデメリットやリスクまで理解してから矯正治療をはじめて、後悔のない治療を行っていただきたいものです。

 

当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、矯正治療前の抜歯や虫歯治療など、全て院内で対応できる数少ない医院です。歯列矯正はもちろんのこと、それに伴うさまざまな治療に対応しております。歯列矯正を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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監修者情報

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。

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