「今すぐ歯並びを綺麗にしたいけれど、歯列矯正って時間がかかりますよね?」
「歯並びだけでなく歯の色も綺麗にしたい」
「1本だけの歯を矯正するのに何十万円も費用は払えない…」
こういった悩みをお持ちの方から近年高い人気を得ているのが、セラミック矯正です。セラミック矯正は、歯そのものを動かすことなく、歯の見た目を美しくできる全く新しい矯正治療の手法として、注目されています。
歯を動かさず審美性を高められるという点だけに着目すれば、非常にメリットの多いセラミック矯正ですが、その特性やデメリットを知らなければ治療後に後悔する可能性も。
そこで、当記事では以下の内容を解説いたします。
- ・セラミック矯正とは
- ・セラミック矯正のメリット
- ・セラミック矯正のデメリット
当ページをご覧いただけば、セラミック矯正とはどういったものなのか、そのメリットやデメリットがわかります。あなたの歯並びを治療するために、セラミック矯正が適しているかどうかも理解できるでしょう。現在セラミック矯正を検討されている方や、自分に適した矯正治療を見つけようとしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
セラミック矯正に限らず矯正治療全般について知りたい、という方はこちらのページをご覧ください。>>大人になってからの歯列矯正|治療の費用や種類、リスクなど徹底解説
当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、セラミック矯正を含むさまざまな矯正治療に対応しております。また当院では、矯正治療前の抜歯や虫歯治療など、全て院内で対応が可能です。セラミック矯正治療を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
Contents
セラミック矯正とは?歯を動かさない矯正治療
セラミック矯正は通常の歯列矯正とは異なり、歯を動かさずに歯列の見た目を整えます。
もう少し詳しく説明すると、一般的な歯列矯正(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)では、歯に力を加えて歯の位置を徐々に動かすことで、長い期間をかけて歯の並び方そのものを整えます。
対してセラミック矯正では、歯列が乱れて見える原因となっている歯を削って、その上からセラミックでできた被せものを被せることで、綺麗な歯並びに見えるようにしていきます。そのため、自分の歯を動かすことはなく、ワイヤー矯正やマウスピース矯正とはその性質が全く異なるのです。
そのため、ワイヤー矯正やマウスピース矯正は矯正治療と呼ばれますが、セラミック矯正はどちらかといえば審美治療の範囲に含まれるでしょう。
セラミック矯正のメリット|手軽に審美性の高い歯を実現できる
セラミック矯正は歯を動かすことなく歯並びの見た目を治療する、どちらかといえば審美領域の治療である、ということですが、一般的な矯正治療(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)と比較してどのようなメリットがあるのでしょうか?
当院が考えるセラミック矯正のメリットは、以下の6点です。
- ・メリット①:短期間で治療できる
- ・メリット②:矯正中の見た目が気にならない
- ・メリット③:歯の色や形も整えられる
- ・メリット④:治療中の痛みや違和感がほとんどない
- ・メリット⑤:1本だけの治療なども可能
- ・メリット⑥:治療する歯の本数が少なければ費用も安くなる
以下でさらに詳しく解説するので、ぜひご覧ください。もちろんセラミック矯正のデメリットについても、ページの後半で解説しますので、必ずそちらもご覧くださいね。
メリット①:短期間で治療できる
セラミック矯正の大きなメリットとして、治療期間が非常に短いことが挙げられます。
セラミック矯正治療は、診断〜歯を削る〜セラミックの歯の製作(仮歯期間)〜セラミックの歯の装着、といった流れを取りますが、最短で2週間、平均でも1ヶ月前後で治療を完了することができます。
結婚式など人前に出る機会を控えている方や、就職活動・面接などを控えている方など、今すぐ歯並びを綺麗にしたい、という方にとって特にこの点はメリットが大きいかと思います。
メリット②:矯正中の見た目が気にならない
セラミック矯正治療の最中には、ワイヤー矯正のような目立つ矯正器具を装着することはありません。また歯を削ってからセラミックの被せ物をつけるまでの間も、セラミックの被せ物よりは審美性が低いですが、仮歯を装着するのであまり目立つことはありません。
セラミック矯正であれば仮歯の期間も1ヶ月前後ですが、ワイヤー矯正の場合は1年〜3年近く装置を装着する場合があります。矯正治療特有の見た目が長い期間続くワイヤー矯正と比較して、セラミック矯正は仮歯期間も非常に短いため、矯正中の見た目が気になる方にはうってつけです。
メリット③:歯の色や形も整えられる
セラミック矯正では使用するセラミックの被せ物の形や色を自由に選ぶことができます。そのため歯に非常に馴染む色合いが実現できます。
またよくあるお悩みとして、前歯が大きすぎるのがいやだ、と感じる方も多いですがセラミック矯正であれば本来の歯の大きさより少し小さくなるように調整する、といったことも可能です。
また前歯全てをセラミック矯正で治療するといった際には、本来の歯の色よりも少し白さを強めて、ホワイトニングした後のような美しい白い歯を手に入れることも可能です。
メリット④:治療中の痛みや違和感がほとんどない
セラミック矯正は治療中に痛みや違和感を感じることがほとんどありません。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正では、歯列を動かす際にほぼ必ず痛みが生じるため、痛いのが怖くて治療に踏み切れないという方が大勢おられます。また口の中に装着した矯正装置が違和感や痛みの原因となる場合もあります。
セラミック矯正は歯を動かさないため、歯の移動に伴う痛みは生じません。ただし歯を削る際には、少し痛みが出る可能性があります。
メリット⑤:1本だけの治療なども可能
セラミック矯正は、1本だけ位置が悪い歯の治療などに最適です。
一般的な矯正治療では、1本だけ位置がおかしい歯を治療する場合でも、半年〜長ければ1年半ほどの期間が必要です。対してセラミック矯正であれば1ヶ月前後の短期間で治療が可能です。
メリット⑥:治療する歯の本数が少なければ費用も安くなる
セラミック矯正は治療の対象となる歯の本数に応じて費用が変動します。治療する歯が1本であればいくら、2本ならいくら、といった形です。
一般的な矯正治療では、全顎矯正なのか部分矯正なのかで費用は変わりますが、治療する歯の本数が少ないからといって安くなるということはありません。
歯のごく一部だけを矯正したい、という場合には治療費が安くなりやすいセラミック矯正がピッタリです。
当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、セラミック矯正を含むさまざまな矯正治療に対応しております。また当院では、矯正治療前の抜歯や虫歯治療など、全て院内で対応が可能です。セラミック矯正治療を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
セラミック矯正のデメリット|健康な歯を削ってしまう
セラミック矯正のメリットについて紹介してきました。セラミック矯正のメリットは簡単にいえば、治療期間が早くて審美性が高い、手軽にすぐできる矯正治療というイメージになるかと思います。
ですが実際のところ、セラミック矯正はメリットばかりの治療ではありません。当然ですが、デメリットもあります。セラミック矯正のデメリットは以下の通りです。
- ・デメリット①:健康な歯を削ってしまう
- ・デメリット②:歯周病や虫歯のリスクが高まる
- ・デメリット③:治療後にセラミックの歯が割れることがある
- ・デメリット④:作り直しになると初回と同じくらいの費用がかかる
以下でより詳しくセラミック矯正のデメリットについて紹介します。セラミック矯正のメリットを知って、治療したい!と強く感じた方ほど、デメリットについても詳しく知っておくべきです。必ずご覧ください。
デメリット①:健康な歯を削ってしまう
セラミック矯正の最大のデメリットは、まだまだ寿命の長い健康な歯であっても、セラミック矯正の対象となると削ることになることです。通常の矯正治療では、歯を動かすだけなので、歯そのものを削ることはなく歯へのダメージもほとんどありません。
対してセラミック矯正は、歯の上に被せ物を被せるために、被せ物の厚さの分だけ健康な歯を削ります。歯を削ると歯の寿命は短くなってしまい、将来的に抜歯に至る可能性も高くなります。
歯が抜けてしまうと、インプラントや入れ歯、ブリッジといった対応が必要になります。生涯にわたって自分の天然の歯を大切にしたい、インプラントなどの治療は行いたくない、という方には健康な歯を削るセラミック矯正は不向きな場合があります。
デメリット②:歯周病や虫歯のリスクが高まる
セラミック矯正を行うと、歯周病や虫歯のリスクが高くなることがあります。
セラミック矯正の被せ物を歯につけてから時間が経つごとに、被せ物と歯の間に汚れや雑菌が蓄積し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
セラミック矯正で使用する被せ物は、一般的な保険診療の被せ物と比較すると、被せ物自体に汚れがつきにくく歯との間の隙間も生まれにくくはなります。それでも虫歯や歯周病のリスクが高まることには変わりがないため、定期的な歯科でのクリーニングや、ご自宅でのこまめなお口のケアが必要になります。
デメリット③:治療後にセラミックの歯が割れることがある
セラミックは強い衝撃や食いしばりなどによって、割れたり欠けてしまう場合があります。最近ではより耐久性に優れたジルコニアセラミックなども登場していますが、天然の歯と比較すると割れたり欠けるリスクは高まります。
通常の矯正治療であれば、耐久性の高い健康な歯を使い続けられ、歯の破折などのリスクも低いため、この点は認識しておく必要があります。
デメリット④:作り直しになると初回と同じくらいの費用がかかる
セラミックの被せ物は破折してしまったり外れてしまうリスクがあります。また使用する被せ物の種類によっては経年で変色してしまうこともあります。
こういった際にセラミックの被せ物を作り直すと、初回のセラミック矯正と同じくらいの費用がかかってしまいます。
まとめ:セラミック矯正は審美的で手軽だが健康な歯を失うリスクも
当記事では、セラミック矯正とはどういった治療なのか、メリット・デメリットについて解説しました。
セラミック矯正は一般的な矯正治療のように歯を動かすことはせず、歯を削って上からセラミックの被せ物を装着することで、歯並びが綺麗になったように見せる治療です。その性質から、矯正治療というより審美治療の側面が強いです。
セラミック矯正は手軽に行えて、治療期間も短く審美性が高いと、メリットの大きな治療です。ただし健康な歯を削ってしまったり、虫歯や歯周病のリスクが増大するなど、デメリットも無視できません。
セラミック矯正を検討されている方は、メリットとデメリットの両方をしっかりと比較した上で、結論を出すようにしてくださいね。
当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックでは、セラミック矯正を含むさまざまな矯正治療に対応しております。また当院では、矯正治療前の抜歯や虫歯治療など、全て院内で対応が可能です。セラミック矯正治療を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
歯科医師(院長) 井貫 幸一
- 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
- 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業
患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。
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