正中離開とは?
正中離開とは中切歯(1番前の歯)の間に隙間があることを言います。
これには様々な原因があるのですが、その中には先天的に顎の大きさに対して歯が小さいために正中離開がある場合があります。
今回の症例は元々正中離開があり、歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪いために生じた、正中離開をコンポジットレジンを使用して1日で改善したケースをご紹介します。
治療例
治療前
患者様は前歯の正中離開(すきっ歯)を主訴に来院されました。初診時にお口の中を精査したところ、口腔内は全体的な大きな問題はありませんでした。しかし、左上2番〜左上4番にブリッジが入っており、治療にあたりブリッジも含めての治療をご提案しましたが、同部に関しては治療を行わないことを患者様は望まれたため、左右1番をコンポジットレジンにて治療することとしました。
治療中(コンポジットレジンの色合わせ)
ダイレクトボンディングに使用するコンポジットレジンは様々な色があります。このため、治療を行う前にどの色のコンポジットレジンが一番合うかを検討する必要性があります。
また、カメラに特殊な偏光フィルターを使用することで色味を見やすくして確認していきます。
治療中(ラバーダム防湿)
ダイレクトボンディングは歯に直接コンポジットレジンを接着させる治療です。
接着をおこなう上では歯をしっかりと乾燥させることが非常に重要です。例をあげると、濡れているものにセロハンテープがくっつかないのと一緒です。
治療中(右上1番充填直後)
かなり大きな隙間だったので、まずは右上1番のみにコンポジットレジンを充填しました。
充填直後
ダイレクトボンディング(コンポジットレジン)にて両側中切歯を修復した後の状態です。
ラバーダム防湿を行い、ダイレクトボンディングを行ったことで1日で治療を終了することができました。
治療後
色合わせも行うことで、どこに詰め物が詰まっているのか分からないように詰めることができました。
年代・性別 | 40代女性 |
主訴 | 前歯の隙間が気になる |
治療内容 | ダイレクトボンディング |
費用 | ¥5 万×2(税込) |
期間 | 1回 |
リスク・副作用 | しっかりとした診査診断ができていないと正しい治療効果が得られないことがあります。 |
監修者情報
歯科医師(院長) 井貫 幸一
- 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
- 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業
患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。
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