明石でインプラント治療|痛みと不安の少ない治療のいぬきデンタルクリニック

今回は多数の歯を失い、残存している歯が少なくなった患者様にインプラントと入れ歯を併用した症例をご紹介いたしたします。

症例写真

初診時

患者様は上の入れ歯が合わず、噛みにくいとのことで来院されました。
初診時に口腔内を確認すると上顎には数本の歯しか残存しておらず、その他の歯にも虫歯が認められました。

初診時レントゲン写真

初診時のレントゲン写真になります。
こちらを確認しても上顎には残存歯が3本だけであり、しっかりとした噛み合わせを構築する上で、大きな問題があることが確認できました。

この状態で考えられる治療方法として、以下のようなものを患者様に提案させていただきました。

①上顎フルインプラント+下顎臼歯部インプラント

②上顎インプラントオーバーデンチャー+下顎インプラント

③上顎総入れ歯+下顎臼歯部インプラント

上記の治療にあたりはそれぞれメリットとデメリットがあります。
①の治療法の場合には全ての歯が取り外し式ではなくなるため、治療後しっかりと噛むことができます。しかし、インプラントの本数が増え治療費が大きくかかることになります。また患者様の治療の負担も大きくなることが予測されました。

②の治療法の場合には全ての部位をインプラントで治療することよりも、治療費が抑えられインプラントを併用したインプラントオーバーデンチャーという治療の場合には入れ歯がズレにくいというメリットが挙げられます。しかし、こちらもある程度のインプラントの本数が必要になり、治療費はある程度かかることがデメリットとして挙げられます。

③の治療法の場合のメリットとしては治療費を抑えることができる点、大きな外科処置が必要なく患者様の負担が少ない点が挙げられます。デメリットとしては上顎が入れ歯での治療になるため噛み合わせの力という点ではその他の治療法と比較すると落ちることが予想されました。

実際にCTを撮影し上顎のインプラント埋入を行う部位の骨の状態を確認すると非常に骨が薄く、上顎のインプラントを行う場合には骨造成が必要と考えられました。

CT画像

こちらはCTの画像になります。どちらもフルインプラントを行う場合にインプラントを入れる部位です。こちらは実際に骨の厚みおよび高さを計測すると2〜4㎜程度しかありませんでした。インプラントを行うには最低でも厚みは6m程度、高さも8ミリ程度あることが望ましいです。
このため、こちらの患者様はインプラントを行うためには確実に骨造成が必要なことが予想されました。

これらのデメリットや骨造成の必要性などを踏まえ、治療法としては③上顎総入れ歯+下顎臼歯部インプラントで治療を行うことになりました。

以下より治療の流れを説明します。

治療用入れ歯装着後

こちらは治療用の義歯を装着した状態です。
このように大きく歯を失ってしまった方は噛み合わせが大きく変わってしまっている場合があるため、まずは治療用の入れ歯を使用して患者様が許容できる噛み合わせを構築してからインプラント埋入位置や最終的な入れ歯の作製に入っていきます。

サージカルガイドの設計及びインプラント埋入オペ

治療用義歯にて適切な噛み合わせが構築された後に、インプラント埋入位置を技工士さんと入念に協議します。そしてコンピューター上でインプラント埋入位置を決定していきます。上の図はコンピューターで作成したサージカルガイドの設計と完成したサージカルガイドを口腔内に装着した状態です。
このサージカルガイドを装着することで最終的な被せ物に合わせた適切なインプラント埋入位置が決定されます。

サージカルガイドを使用することで適切な位置にインプラントを埋入することができました。

コピーデンチャーを使用した咬座印象(治療用入れ歯のコピーを使用した精密な型取りおよび噛み合わせの記録)

こちらは先ほど使用していた治療用入れ歯をコピーして作製したコピーデンチャーと呼ばれるものを口腔内に装着し、噛み合わせ及び最終的な型取りを行なった状態です。
このようなステップを踏むことで修正した治療義歯の状態を最終的な噛み合わせに移行させることができ、精密な入れ歯を作製することができます。

最終補綴装置セット

こちらは最終的な入れ歯とインプラントが入った状態です。
入れ歯の吸着も得ることができ、噛み合わせもしっかりと構築でき患者様も大変満足していただけました。

治療詳細

年代・性別70代女性
主訴しっかり噛めるようになりたい
治療内容インプラント、総入れ歯、クラウン、全顎治療
費用180万円(税別)
期間10ヶ月程度
リスク・副作用しっかりとした診査診断ができていないと正しい治療効果が得られないことがあります。

監修者情報

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一
  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。

院長紹介はこちら>>

CLINIC

医院紹介

〒673-0041
兵庫県明石市西明石南町2丁目13-18
ユタカ西明石南町ビル2F

JR神戸線「西明石」駅南出口徒歩0分 | 提携駐車場あり

calenda