マウスピース矯正中の歯磨きについて

こんにちは。

いぬきデンタルクリニック院長の井貫です。

今回は「マウスピース矯正中の歯磨き」についてです。

 

実際に治療を行っていて、

「マウスピース矯正は痛くないのかな?」

「マウスピースは1日どのぐらいの時間つけるの?」

「マウスピース矯正中は歯磨きはどうしたらいいの?」

などのお声を患者さまよく伺います。

 

今回はその中でも「マウスピース矯正中の歯磨き」に関してお話ししていきます。

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矯正中は歯磨きが大変!?

 

よく矯正治療を行った患者さまからは、「治療期間は歯磨きがとても大変だった。」、「歯磨きに時間がかかりつらかった。」、「矯正中に歯磨きがあまりできず、矯正後に虫歯の治療が必要になってしまった。」などのお話をよくお聞きします。

これらはあくまでワイヤーを使用した矯正治療の話です。

従来のワイヤーを使用した矯正治療はワイヤーを歯に装着する器具(ブラケット)をつけるので、歯ブラシがおこないにくく患者さまのご負担が大きかったです。また磨きにくいせいで、矯正が途中で嫌になってしまったり、矯正中に虫歯ができてしまったりなどのデメリットもありました。

近年マウスピースを使用した矯正の治療法が確立されはじめました。

このマウスピースを使用した矯正法(マウスピース矯正)は従来のワイヤーを使用した矯正方法とは大きく異なる点が多々あります。

 

マウスピース矯正の特徴

 

 

①マウスピース矯正はワイヤーを使用しない。

②ワイヤー矯正は患者さまご自身で外すことができないが、マウスピース矯正はご自身で外すことができる。

③マウスピースを1〜2週間ぐらいで患者さま自身で交換する。

④マウスピースを1日約20時間以上装着して、歯を動かす。

他にも様々な違いがあるのですが、大きな違いは以上のようなものになります。

 

では、今回のお話しのメインである歯磨きに関してはどうでしょうか?

 

マウスピース矯正中の歯磨き

上で説明したマウスピース矯正の特徴の①、②が歯磨きに大きく関係しています。

 

・ワイヤーを使用しない

矯正中に歯磨きが難しくなるのは歯にワイヤーがついてしまうからです。しかしマウスピース矯正ではワイヤーを使用しませんので、今まで通りの歯磨き方法で全く問題ありません。

 

・ワイヤー矯正は患者さまご自身で外すことができないが、マウスピース矯正はご自身で外すことができる

マウスピース矯正では歯磨きを行う際には、マウスピースを外して歯磨きを行います。つまり、ほとんど矯正前と変わらないような状態で歯磨きが行えます。

これらはマウスピース矯正の大きなメリットと言えます。

しかし、マウスピース矯正中の飲食に関しては気をつけていただく必要性もあります。

 

マウスピース矯正中の飲食に関して

マウスピース矯正中お食事は以下のようなことを気をつけていただくことがあります。

 

①マウスピースを装着したままお食事をとらない。

マウスピースをお食事の際に毎回外すのは面倒ですが、マウスピースをつけたままお食事をとってしまうと、マウスピースが破損する、マウスピースと歯の間に汚れがたまり虫歯になりやすくなるなどのリスクがあります。

このためお食事中はマウスピースを外した状態でとるようにした方が安全です。

 

②マウスピースを装着している場合、水以外は飲まない。

マウスピースを装着中は全くご飲食ができないわけではありません。基本的に摂取可能なものは水ぐらいになります。

コーヒーや紅茶などを摂取してしまうとマウスピース自体に着色が残ってしまうため、マウスピース装着中は色の濃いものは摂取を控えていただく必要性があります。

また、色の濃いものでなくても糖分を含む飲み物などはマウスピースと歯の間に残ってしまうと虫歯の原因になってしまいます。

 

このようにマウスピース矯正中の歯磨きはワイヤー矯正中と比べると、かなり楽になっております。その反面マウスピースをお食事の際や歯磨きの際には外していただく必要性があるという煩わしさもあります。

 

それではマウスピース矯正中にお食事をとった後の歯磨きはどうしたらいいのでしょうか?

 

マウスピース矯正中の食事後の歯磨きについて

マウスピース矯正中に食事をとる際は、マウスピースを外す必要があることは上述しました。

それではマウスピース矯正中の食事後の歯磨きはどうしたらいいのでしょうか?

この答えは明確で、

「マウスピース矯正中の食事後の歯磨きは必ず行うようにしてください。」

やはりマウスピース矯正中に食事をとり、お口が汚れたままの状態でマウスピースを使用すると、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

イメージとしては汚れた体のまま綺麗なお洋服を着る感じです。これだと結局体は汚れたままですよね。

これと同じでお食事後歯磨きを行わずに、マウスピースを装着すると汚れが付いたままになるので、虫歯や歯周病のリスクが上がってしまうのです。

このため、お食事後は必ず歯磨きを行ってからマウスピースを装着するようにしてください。

では、どうしても出先などでどうしても歯磨きが行えない場合はどうしたらいいのでしょうか?

 

食事後、歯磨きを行えない場合の対処法

・マウスウォッシュなどを使用して、お口をしっかりとすすぐ。

どうしても歯磨きが行えない場合の対処法としては、マウスウォッシュなどを使用して少しでもお口の中を綺麗にするように心がけていただくことが重要です。

ただマウスウォッシュだけでなく、軽くでも歯磨きを行うのがベストだと思います。

 

まとめ

このようにマウスピース矯正も煩わしいこともあります。

しかし、多くの患者さんのお声をお聞きすると、ワイヤー矯正を行っている方は「いつ矯正が終わるのか?」「矯正治療はつらい」というご質問をよく受けますが、マウスピース矯正を行っている方からは「だんだんと歯が動くのが楽しい。」、「矯正治療を行っているのに全く苦ではない。」などのポジティブなお声をお聞きすることが多いです。

もし歯並びでお悩みの方で、ワイヤー矯正はやっぱり嫌だなと思われている方は是非一度マウスピース矯正を検討されてはいかがでしょうか?

 

当院のマウスピース矯正での治療例は以下を参照下さい。

https://www.inuki-dc.com/orthodontics/case/crowding-labialdislocation-orthodontic-aligner/

https://www.inuki-dc.com/orthodontics/case/invisalign-ortodontic-aligner-maxilaryprognath/

https://www.inuki-dc.com/orthodontics/case/case-crowding-ivisaling-orthodontic/

 

監修者情報

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

歯科医師(院長) 井貫 幸一

  • 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
  • 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業

患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。

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