矯正治療を検討中している方の中には、虫歯や歯周病でお悩みの方も多いかと思います。そもそも歯並びが悪いと、歯の清掃性が下がってしまうため、虫歯になったり歯周病になる可能性が高まります。そのため、歯列矯正をしたい方には虫歯や歯周病の方が多いのも、当然の結果なのです。
「虫歯があると歯列矯正できないって本当?」
「まずは虫歯治療をしてから矯正の相談をした方がいいのかな?」
「矯正治療中に虫歯や歯周病になったらどうなるの?」
当記事ではこのようなお悩みや疑問に解決するために、以下の内容について解説していきます。
- ・虫歯があっても矯正治療は可能?
- ・虫歯治療を行うタイミングは矯正前?矯正と同時?矯正後?
- ・矯正治療中に虫歯になるとどうなる?
- ・矯正治療中に虫歯にならないためには?
当ページをご覧いただけば、現在虫歯があるけれど矯正治療を受けたいという方や、矯正中に虫歯になったらどうしよう、とお悩みの方の疑問を解決できます。また虫歯治療と矯正治療の両方を行いたい人にとって、最適な虫歯治療のタイミングがわかるので、無駄なくお得に治療を行えるようになります。
当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、虫歯治療や歯周病治療、矯正に伴う抜歯など、全て院内で完結してワンストップで矯正治療まで行える数少ない医院です。
マウスピース矯正の治療シミュレーションができる無料カウンセリングも実施しているので、歯列矯正を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。>>いぬきデンタルクリニック(西明石)の矯正治療について
Contents
虫歯があっても矯正治療は可能?可能ですが虫歯の治療は必要です
矯正治療を検討中の方で虫歯がある方は、虫歯があると矯正できないのではないか、とご心配かと思います。
結論としては、虫歯があっても矯正治療を行うことは可能です。実は虫歯と言っても、歯の表面の色が黒くなっているだけの小さな虫歯であれば、そのまま様子を見て治療せずに置いておく場合があります。小さな虫歯であれば、治療しなくても何十年も特に症状が進行しない場合もあり、そういった虫歯を無理に治療する必要はありません。
また部分矯正を行う場合に、矯正をする箇所と関係のない場所に虫歯がある場合には、虫歯治療を行わない場合もあります。
ただし矯正治療を行う段階で、すでに穴が空いているような虫歯がある場合は、そのまま矯正治療を行うことはできません。虫歯が矯正治療の妨げになってしまうことがあるので、治療が必要です。
虫歯治療を行う場合は矯正治療の前に行う
矯正治療の妨げになってしまうような、穴が空く程度まで進行した虫歯がある場合には、矯正治療前に虫歯の治療を行います。こういった場合には、基本的には虫歯治療が完了するまでは、矯正治療を行いません。
虫歯の治療を行わずに矯正治療を開始し、治療中に虫歯が進行してしまうと、矯正治療を一時的に中断して虫歯治療を行うことがあります。そうなるとせっかくの治療計画が変更になってしまい、治療期間が大幅に伸びてしまうことも。
また、矯正治療中に抜歯が必要なほど虫歯が進行してしまうと、せっかく矯正した歯並びが抜歯の影響で変わってしまうということもあります。そのため、ある程度進行している虫歯がある場合には、必ず虫歯治療を優先して行いましょう。
虫歯が小さい場合は、削って詰め物をするだけの場合も多いので、すぐに矯正治療を行えます。
虫歯が大きく、削った後に詰め物ではなく、クラウン(被せ物)を被せる場合は、矯正治療が終わるまでは保険診療のクラウンを使用することもあります。特にワイヤー矯正を行う場合、ワイヤーの跡が残ってしまうことがあります。そのため一時的に安価なクラウンを被せて、矯正治療を行い、矯正治療完了後に審美性にこだわったクラウンを被せ直すといった手順が安心です。
矯正相談と虫歯の検査を同時に行うとお得
- ・ご自身の虫歯が先に治療すべきものなのか、治療せずに矯正治療を行えるものなのかわからない。
- ・そもそも虫歯があるのかどうかわからない
- ・矯正治療を行う前に虫歯を抜こうと思っている
こういった方は、ご自身の判断で虫歯治療だけを行わずに、矯正相談と虫歯の相談を同時に行うことがおすすめです。
矯正治療の際には、レントゲンやCTでの検査を行います。その際に同時に見つけにくい虫歯も発見できます。また、矯正治療の際には抜歯を行うことがあるので、矯正で抜歯の対象となる歯が虫歯の場合は治療せずに抜歯することで、虫歯治療の工程を省略することができます。
事前に虫歯の治療をしよう、という心がけそのものは大変素晴らしいですが、先に矯正相談に行くことで虫歯の治療期間も費用も縮小できる可能性があるので、まずは矯正相談に行ってみましょう。
当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、虫歯治療や歯周病治療、矯正に伴う抜歯など、全て院内で完結してワンストップで矯正治療まで行える数少ない医院です。
マウスピース矯正の治療シミュレーションができる無料カウンセリングも実施しているので、歯列矯正を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
矯正治療中に虫歯になるとどうなる?
矯正治療中は、矯正器具を装着することで歯磨きがしにくくなるため、虫歯になる可能性が高まります。矯正器具と歯の間に食べかすが残ってしまったり、いつも通りの歯磨きがしにくくなる、歯間ブラシなどがうまく使えなくなるなど、虫歯になってしまうリスクが高まってしまうのです。
矯正期間中に虫歯になりやすいことは、歯科医も認識しているので、矯正期間中のお口のケアについては必ず指導があるかと思います。歯科医の指導をしっかりと聞いて、お口のケアを欠かさないことが重要です。
それでも虫歯になってしまった場合は、どうなるのでしょうか?
矯正期間中に虫歯になってしまった場合は、虫歯治療を行う必要があります。ただし歯列矯正の方法によって虫歯治療の流れも異なります。以下では現在主流の矯正治療法である、「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」それぞれで、矯正中に虫歯になってしまった場合の治療の流れを簡単にご説明します。
ワイヤー矯正中に虫歯になってしまった場合
ワイヤー矯正を行なっている最中に虫歯になってしまった場合は、もちろん治療を行います。軽微な虫歯であればそのまま治療が可能です。
ただし虫歯の位置や進行度合いによっては、ワイヤーが邪魔でうまく治療できない場合があります。こういった際には、ワイヤーなどの矯正装置を一度外して、虫歯治療を行なってから、治療後に再度装置を装着する流れになることが多いです。
ワイヤー矯正は、矯正器具と歯の間に汚れや食べカスが溜まりやすいため、特に虫歯になりやすい矯正治療となります。歯磨きも通常よりもしにくくなってしまうために、治療中に虫歯になってしまうことが多く、そうならないためにもしっかりとお口のケアを行うことが重要です。
マウスピース矯正中に虫歯になってしまった場合
マウスピース矯正中に虫歯が見つかった場合も、虫歯の治療を行います。マウスピース矯正は、マウスピースを自由に取り外せるため、虫歯が見つかった際にはワイヤー矯正よりもスムーズに治療が行えます。
ただし、虫歯治療の影響でかみ合わせが変わってしまう場合があり、その際にはマウスピースの再設計が必要となることがあります。
マウスピース矯正は装置が取り外せるため、お口のケアをしやすいという特徴があり、虫歯になりにくいと考えられています。ただしお口の清掃が不十分だと、マウスピースで歯を覆っているため汚れが唾液で流されにくく、さらに菌も繁殖しやすくなるため、むしろ虫歯のリスクが上がる場合も。
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、しっかりとご自身でお口のケアを行うことが重要なのです。
矯正治療中に虫歯にならないためには?
矯正治療の期間中に虫歯にならないためには、ご自宅でのセルフケアを徹底することが非常に重要になります。マウスピース矯正の場合もワイヤー矯正の場合も、どちらもセルフケアは重要ですが、特にワイヤー矯正の場合は歯の清掃性が下がっているため、セルフケアの難易度が高まります。
ここでは、矯正治療期間中に重要となるセルフケアの方法を3つ紹介します。
- ・歯磨き
- ・ワンタフトブラシ
- ・歯間ブラシ
これらを徹底して行うことで、矯正治療の期間中に虫歯になるリスクを軽減できます。虫歯になってしまうと矯正治療のスケジュールに影響が出てしまうこともあるので、しっかりとご自身でのケアを怠らず、虫歯を予防していきましょう。
矯正中の虫歯予防①:歯磨き
歯磨きは当然だと感じる方も多いかと思いますが、基本が最も重要ということで、虫歯予防の1つ目として「歯磨き」について説明します。
みなさん普段から歯磨きは当然されているかと思いますが、矯正の期間中にはより丁寧に歯磨きをする必要があります。特にワイヤー矯正の場合、汚れや食べカスが溜まりやすいため、歯磨きの重要度はより上がります。
毎食後に歯磨きを徹底し、1日3回程度の歯磨きを行うことで、虫歯のリスクを下げられるでしょう。
また歯列矯正中は、矯正専用の歯ブラシを使用するのが良いでしょう。矯正を行なった歯科で購入できる場合が多いですが、もしもなければネットでも購入できます。
矯正中の虫歯予防②:ワンタフトブラシ
ワンタフトブラシは、通常の歯ブラシよりも小さく、一度に1つの歯を磨くことに特化したような歯ブラシです。ワンタフトブラシを使うことで、より細かく歯磨きができるようになります。
特に奥歯付近を磨く場合に、通常の歯ブラシだと歯ブラシのヘッド部分が大きいため、うまく磨けない場合があります。ワンタフトブラシはヘッド部分が小さいため、奥歯周辺も磨きやすく、セルフケアの質が上がります。
ワイヤーの周辺部分なども磨きやすいため、ワンタフトブラシも活用することで、より虫歯のリスクを減らせるでしょう。
矯正中の虫歯予防③:歯間ブラシ
ワイヤー矯正を行なっている場合、ワイヤーのある箇所はデンタルフロスが使用できないため、どうしても歯の間に汚れが溜まってしまいます。
せめて歯茎に近い部分だけでも綺麗にするためには、歯間ブラシを使用するのがおすすめです。歯茎に近い部分にはやはり食べカスや汚れが溜まってしまいやすいため、綺麗にしてあげれば虫歯のリスクも下がりますし、口臭の予防にもなります。
歯間ブラシにはさまざまな種類があるので、担当の歯科医に相談しながら、ぴったりのものを見つけてみましょう。
まとめ:矯正治療の前にまずは虫歯治療!矯正中の虫歯予防も忘れずに
当記事では、矯正治療は虫歯があってもできるのか、矯正治療中に虫歯になったらどうなるのか、といった内容について解説しました。
当記事の結論としては、矯正治療の前に虫歯治療を行うのがおすすめです。虫歯のまま矯正治療を行うと、虫歯が悪化して矯正治療を中断することになったりと、さまざまなリスクがあります。
ただし進行する可能性の低い虫歯などであれば、治療を行わずに矯正治療を行う場合もあります。また矯正治療には抜歯が伴う場合もあるため、虫歯の歯を抜歯することで矯正をうまく進めることもできる場合があります。そのため、虫歯があるからといって虫歯治療だけを行うのではなく、まずは矯正相談にいきその際に虫歯の検査なども行うと効率的です。
当院、兵庫県明石市のいぬきデンタルクリニックは、虫歯治療や歯周病治療、矯正に伴う抜歯など、全て院内で完結してワンストップで矯正治療まで行える数少ない医院です。
マウスピース矯正の治療シミュレーションができる無料カウンセリングも実施しているので、歯列矯正を検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
歯科医師(院長) 井貫 幸一
- 2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
- 2022年 いぬきデンタルクリニック 開業
患者さまの生涯にわたりお口の健康を維持し、笑顔あふれる生活をサポートできればと考えております。
お口のことでお悩みの方もそうでない方も是非一度お気軽にご相談ください。
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