マウスピース矯正に年齢制限はある？！

こんにちは。

いぬきデンタルクリニック院長の井貫です。

今日はよくご質問を受けるインビザライン治療に年齢制限はあるのか？という内容です。

マウスピース矯正の年齢制限

実際の臨床を行っていると矯正をしたいというお声を多くの患者様よりお伺いします。

ではこの矯正治療には年齢制限などはあるのでしょうか？

従来のワイヤー矯正の場合

下の年齢、つまり永久歯が生え揃う前に行う小児矯正では、一般的にはある程度前歯の乳歯が生え変わってからなどとも言われています。これはこのぐらい永久歯が生えないと歯にワイヤーを装着できないためです。

また、永久歯がある程度生えてからでないと噛み合わせの評価もしづらいためです。

大体年齢で言うと６〜８歳程度あることが多いです。

インビザライン矯正の場合

マウスピースを使用するインビザライン矯正の場合は、ある程度乳歯も残っており、かつ永久歯も生えていないと行えません。

マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり、マウスピースが歯を抱え込むことで歯を動かすため、ある程度の歯がないと歯は動かないのです。

今お話ししたものについては一般的に小児矯正と呼ばれる年齢の治療です。

矯正治療にはⅠ期治療とⅡ期治療という考え方があります。

これは歯並びが顎の骨の大きさや成長と大きく関係するためです。

ちなみに、一般的なⅠ期治療とは顎の骨の成長が終わるまでで、まだ永久歯が生えそろっていない段階の矯正治療のことを指します。

つまりⅡ期治療は顎の骨の成長が終わり、永久歯が生えそろった段階の矯正治療のこと言います。

一般的にこのⅠ期治療のことを小児矯正と呼んでいます。

Ⅰ期治療では特に顎の成長をコントロールすることができるので、将来的に抜歯などを行う必要性がなくなる可能性があります。

しかし、５０代や６０代の方からはよくお聞きするのが、この年齢になっても矯正はできるのかと言う質問です。

では矯正治療に年齢の上限はあるのでしょうか？

インビザライン矯正治療に年齢の上限はない。

矯正治療に関しては年齢制限というものはありません。

例えば、５０代や６０代の方でも矯正治療が可能なのです。しかし、お若い方とご高齢の方を比較するとどうしても、ご高齢の方の方が矯正治療での歯の移動が遅くなりがちです。

ただ何度も言いますが、例え５０代や６０代の方であっても歯は動きますし、インビザラインでのマウスピース矯正は可能なのです。

以下は当院で行った５０代の女性の矯正治療です。

https://www.inuki-dc.com/orthodontics/case/crowding-labialdislocation-orthodontic-aligner/

このように例えひどいガタガタ具合であったとしても、また多少お年を召していたとしても、矯正治療にて歯は動き歯並びは改善することが可能なのです。

現在日本は超高齢社会を迎え、日本人女性の平均寿命は８７歳、日本人男性の平均寿命は８１歳を超えております。

このような状況の中で大切なのは、いつまでもご自身の歯でお食事を召し上がったり、おしゃべりをできる期間が少しでも長くなることではないでしょうか。

つまり、５０代であったとしても、今の日本人の平均寿命だと後２０年は歯を使う必要性があるのです。

歯並びは歯の寿命と関係する

歯並びを良くすることは、見た目がよくなるだけでなく、機能的にも安定した状態になります。

ここに一つのデータがあるのですが、

「８０２０運動」（８０歳で２０ 本の歯がある状態を推進する運動）を達成できている患者さんのほとんどが綺麗な噛み合わせをしていたというデータもあります。

またこのデータによると、受け口の方は８０２０運動の達成者はいなかったとのデータも報告されています。

つまり、矯正治療を行い綺麗な歯並びを手に入れることで、歯の寿命も伸びる可能性があるのです。

「今はもう年だし、矯正治療はもうやらなくてもいい」、「矯正治療は審美的な改善だけだから、今のままの歯並びでも大丈夫」

このようなお声をよくお聞きしますが、実際に歯科医を行っていても、やはり歯を長く使うためには歯並びが肝心だと思います。

ですので、５０代や６０代なので矯正治療はもういいかなと思われている方も是非この機会に矯正にご興味を持っていただければと思います。

当院ではインビザライン によるマウスピース矯正もワイヤーによる従来の矯正も行なっております。

当院の矯正治療について詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.inuki-dc.com/orthodontics/invisalign/

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