工夫1：表面麻酔を施す

歯茎にジェル状の麻酔薬を塗布します。数分程度で感覚が麻痺することから、麻酔注射の痛みも軽くなります。

工夫2：麻酔液を温める

麻酔液は、使用する前に体温付近まで温めることで、投与時の痛み・不快感が軽減されます。

工夫3：極細注射針（33G）を使用

歯科医院で使用する麻酔針の中で最も細い「33G」を用いることで、刺入時の痛みを軽減できます。

「歯を削る＝歯の寿命が縮まる」ことは、まぎれもない事実です。虫歯を治すための処置でも、削る量が多くなれば、その分、歯の寿命も短くなってしまうのです。そこで当院では次の工夫を凝らすことで、歯の切削量を最小限に抑えております。

工夫1：「高倍率ルーペ」「マイクロスコープ」で視野を拡大します

歯はとても小さな器官であり、極めて繊細な処置が求められますが、肉眼で確認できる範囲には限界があります。そこで有用なのが視野を肉眼の数倍まで拡大できる「高倍率ルーペ」と「マイクロスコープ」です。とりわけマイクロスコープは、肉眼の20倍程度まで視野を拡大できることから、精緻な処置が可能となり、歯を削る量も最小限に抑えられます。

工夫2：削る量が少ない治療のご提案を行います

虫歯ができた部分には詰め物や被せ物での治療を行います。
しかし、その材料には様々な特性があるため、どうしても大きく歯を削る必要がある場合があります。当院では、できるだけ歯を削らない治療や耐久性の高い治療の提案を行っております。
当院では特に、コンポジットレジンを使用したダイレクトボンディングという治療法をおすすめしております。ダイレクトボンディングのメリットは以下のようなものがあります。

例えば、銀歯のような固形物を歯に装着する場合は「アンダーカット（くぼみ）」があると装着できないため、どうしても歯を削る量が多くなります。ゲル状のダイレクトボンディングであれば、欠損部へと流し込んで光で固めるだけなので、大きく歯を削る必要がなくなるのです。ダイレクトボンディングにはさらに、次のようなメリットがあります。

• 1回の処置で治療が完了する（歯型取りも不要）
• 白い素材なので残った歯に調和しやすい（審美的）

工夫3：極小の切削器具の使用

いくらマイクロスコープで拡大した視野で治療を行っても歯を削る器具が大きくては意味がありません。
当院では、先端が極小の切削器具を使用することで、できるだけ健康な歯を削らない治療を目指しております。

虫歯が進行すると、歯の神経を抜く「抜髄（ばつずい）」が必要となります。抜髄すれば歯の痛みも取り除けるのですが、歯を大きく削る必要があるため「歯がもろくなる」「歯の寿命が縮まる」といったデメリットを伴います。そのため、当院では抜髄を最終手段として、できるだけ神経を残す治療に努めております。

もちろん、すべてのケースで歯の神経を保存できるわけではありませんが、「MTAセメント（神経を封鎖するセメント）」・「マイクロスコープ」・「ラバーダム」を利用することで、歯の神経の保存を実現できることがあります。

虫歯が大きくなり、歯が無くなってしまうと最終的には抜歯となります。しかし、抜歯が必要な歯であっても矯正治療や歯茎の処置を併用すると保存できる可能性があります。
例えば「エクストリュ―ジョン」と呼ばれる治療法があります。この治療は部分的な矯正を行い歯茎の下に埋まっている歯根を上に引き上げてくるものです。その結果、被せ物の土台となる綺麗な歯質が確保されるため、歯を抜かずに治療が可能となります。こうした手法はすべてのケースに適応できるわけではありませんので、場合によっては当院でも抜歯とお伝えすることもあります。

お口に関するお悩みがあれば、お気軽に当院までご相談ください。皆さんのお話を丁寧にお聞きした上で、最善といえる治療法をご提案します。セカンドオピニオンにも対応しておりますので、他の歯科医の意見が欲しい方もいぬきデンタルクリニックまでご連絡ください。