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endo dontic treatmentいぬきデンタルクリニックの歯の根の治療
当院での治療例
症例1 40代女性 主訴:右下の奥歯から膿が出る
初診時右下6番のレントゲン写真を確認すると根尖に黒いX線透過像が見えます。これは根管内に細菌が侵入したことにより根の先で膿ができてしまっている状態です。
このため、当院にて根管治療を行いました。結果としてはX線でも黒い影もなくなり、膿が消失しました。最終的にはセラミックによる被せ物を入れて治療を終了しています。
治療費用 | 根管治療3根管:¥99,000(税込) セラミッククラウン ¥ 143,000(税込) |
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症例2 60代女性 主訴:他院にて根管治療を行ったが、治らないと言われた
初診時右下6番のレントゲン写真を確認すると赤丸の部分に黒いX線透過像が見えます。これは根管内に細菌が侵入したことにより根の先で膿ができてしまっている状態です。
このため、当院にて根管治療を行いました。結果としてはX線でも黒い影もなくなり、膿が消失しました。最終的にはセラミックによる被せ物を入れて治療を終了しています。
こちらの患者さんの場合には通常の根管治療だけでは膿が消失しなかったため、外科的根管治療も併用しております。
治療費用 | 根管治療3根管:¥99,000(税込) 外科的根管治療 ¥ 88,000(税込) セラミッククラウン ¥ 143,000(税込) |
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症例3 30代女性 主訴:他院で何度も根管治療を行ったが、痛みが取れない。
患者様は他院で何度も根管治療を行ったが、痛みが取れないことを主訴に来院されました。
当院でラバーダム防湿を行いマイクロスコープを使用して根管治療を1度行った後より、痛みの消失が認められたため、根管治療を終了し、被せ物の治療を行わせていただきました。
治療費用 | 根管治療3根管:¥99,000(税込) セラミッククラウン ¥ 143,000(税込) |
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根管治療の成功率は欧米だと90%くらいですが、
日本では60%程度と言われています。
根管治療は歯を残すためには本当に大切な治療です。しかし残念ながら、現代の医学では根管治療の成功率は100%ではありません。一般的にはアメリカの論文では根管治療の成功率は90%ぐらいと言われています。(初回の治療の場合。)
では我が国では、どうなのでしょうか?
一つこちらのようなデータがあります。これは日本で根管治療を受けた歯の根の先に根尖病巣(膿)が認められた割合を表したグラフになります。
簡単に説明すると根の治療を受けた後に根の先に膿が溜まってしまっている歯の割合を表しています。つまり、日本で根管治療を受けた歯は60%程度の成功率しかないことを表しています。
欧米の根管治療が全ていいとは言いませんが、やはり見習うべき所は多々あります。
では、どのような点を気をつけることが根管治療の成功率を上げるのでしょうか?
根管治療の成功率を高めるには
前述した通り、根管治療での成功率を100%にすることは現在の医学では不可能と言われています。この原因としては、以下のような点が挙げられます。
・歯の根管(歯の神経が通っている管)の形態が非常に複雑でどれだけ綺麗にしたとしても、全てを洗浄することが難しい点。
・根管に感染した細菌は様々な種類があり、殺菌薬を使用しても細菌を全て死滅させることが難しい点。
・一度神経を取った歯には体の免疫機構が働かなくなるため(神経を抜くと血流がなくなるため免疫細胞が歯の中に行き渡らなくなる)、化学的、物理的にできる限り細菌を減少させる必要性があるため。
・そもそも根管内は裸眼ではほとんど見ることができず、盲目的な処置になってしまうため。
・根管治療後に行う治療によっては、歯の頭から再度細菌の感染が起こる可能性があるため
このように挙げるとキリはないのですが、歯科医院で頻繁に行われている根管治療とは歯の治療の中でも非常に大切な治療にも関わらず、このように治療がとても困難な治療なのです。
では、この根管治療を少しでも成功率を上げる方法はないのでしょうか?
治療の精度 | 被せ物の精度 | 治療の成功率 | |
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パターン① | 高い | 高い | 91.4% |
パターン② | 低い | 高い | 67.6% |
パターン③ | 高い | 低い | 44.1% |
パターン④ | 低い | 低い | 18.1% |
こちらの表は被せ物の精度と根管治療の精度の差により、その歯の根管治療の成功率の差があったかを調べている論文から抜粋したものになります。
この論文によると「精度の高い治療」と「精度の高い被せ物」を選択すると、根管治療の成功率は90%以上に達し、「精度の低い治療」と「精度の低い被せ物」の組み合わせでは成功率が10%台まで低下します。また意外なことに「精度の低い根管治療」と「精度の高い被せ物」の組み合わせでは治療の成功率が67.6%であるのに対して「精度の高い根管治療」と「精度の低い被せ物」の組み合わせでは治療の成功率が44.1%まで低下します。
これは根管治療の成功には被せ物の精度が大きく関わっていると示唆しています。
丁寧な根管治療は必須ではありますが、これらのことを考慮して、当院では根管治療後の被せ物などに関しては、より精度の高い被せ物などが必要だと考えています。また根管治療後に精度の高い被せ物を入れることで、より治療の成功率が高まると考えています。
根管治療の成否を分けるのは「無菌化」、「可視化」です
根管治療で大切な要素が、「無菌化」と「可視化」することです。根管治療では、治療を行う部分は小さな歯の中のさらに小さい根の中の部分です。この部分をいかに綺麗にして、無菌的な治療を行うことが大切だと当院では考えております。しかし、日本の保険制度ではどうしても使用できない薬剤や、保険制度上決められた治療費のため治療にさける時間が少なくなってしまうなどのデメリットがあります。当院では治療を行った歯が再度、根管治療が必要にならないようにするために以下のような取り組みを行なっております。
①マイクロスコープの導入
マイクロスコープとは歯科用の顕微鏡のことで、裸眼で見えるものを最大24倍に拡大した視野で見ることができる装置です。
根管治療におけるマイクロスコープの重要性
根管治療で我々歯科医師が治療を行う部分は「小さな歯の中」のさらに「小さく細い根っこの中」を消毒しています。さらに、その「根の中」は光が届きにくく全く見えない状態です。
つまり、根管治療を裸眼で行うことは「暗闇の中で針穴に糸を通すようなもの」なのです。
これではどうしても正確性にも欠けてしまいますし、到底「根の中」を綺麗にしきることはできないのです。こちらは実際の根管治療中の画像です。この画像で見えている、穴が根管の入り口です。この入り口は非常に小さく0.3〜1㎜程しかありません。また根管の先では0.1㎜もない程細くなっています。
この画像はマイクロスコープを使用して、マイクロスコープより覗いている画像になります。この画像の黒く穴が空いてる部分が根管の入り口になります。この歯の場合には一つの歯に4つも入り口があります。このようにマイクロスコープを使用することで通常の裸眼で見る時と比較すると明らかに鮮明に根管の入り口を探し、汚れている部分を確認することが可能となります。
- 1. 小さなものを拡大して見ることができる。
- 2. 術野に直接光が届くので、根管内をしっかりと見ることができる。
このような利点があるため、マイクロスコープを使用することで今まで裸眼で見えなかったものがはっきりと見えるようになります。
例えると、「明るい場所で虫眼鏡を使い針穴に糸を通す」ような状態になるということです。
また実際には以下のように根の入り口の見落とし率をマイクロスコープを使用した場合と裸眼とを比較したデータもあります。
このデータによるとマイクロスコープを使用すると根の入り口の見落とし率が下がると報告されています。
このような大きな利点は多々あるのですが、マイクロスコープを使用するデメリットもあります。
マイクロスコープを使用するデメリット
- 治療時間がかかる。
どうしてもマイクロスコープを使用すると、普段は見えないものが見えるので、治療に時間がかかってしまいます。しかし、そのようなデメリットを差し引いてもマイクロスコープ使用するメリットはあると当院では考えております。
このため当院では可能な限り、マイクロスコープを使用して少しでも根の病気の再発防止に努めております。
②ラバーダム防湿の徹底
根管治療にとって欠かせないものがラバーダム防湿です。ラバーダム防湿とはラバーダムと呼ばれるゴムのマスクを歯に装着して治療を行う治療方法のことを言います。
こちらの図はラバーダムを歯に装着した状態の図です。このようにラバーダムを装着することで、歯に余分な汚れを付着させることなく根管治療を行うことが可能となります。
取り組み1:ラバーダム防湿
根管治療で最も重要なことがいかに無菌的な処置を行えるかと言われています。しかしお口の中は沢山の細菌がいる状態です。この細菌が根管治療中に歯の根っこの中に入ってしまうことで、根管に感染がおこってしまいます。一度感染してしまった根管を綺麗に洗浄することは非常に困難です。
このため、ラバーダム防湿を行い『お口の中』と『治療する歯』を分離する必要性があります。
例えるならば、お口の中に手術室のような無菌的な空間を作り出す状態と言えます。
しかし現在日本の歯科治療では、ほとんどラバーダム防湿が行われていないのが現状です。以下にラバーダム防湿を行っているのかを調査したデータがあります。
これによると根管治療の際にラバーダム防湿があまり行われていないことがわかります。
当院では根管治療の際には、可能な限りラバーダム防湿を行い、患者さまの歯を守る努力を行なっております。
③歯科用CTの利用
歯科用CTは通常の歯科用のレントゲンと違い、3次元的に歯の形を見ることができる機械です。
今までのレントゲンでは重なって見えていたものが、CT画像ではくっきりと見えるようになりました。
歯科用CTの有効性
マイクロスコープを使用することで限りなく、根管内をくっきりと見ることができるのですが、それだけでは見えない部分もあります。
そのような部分でもどのような構造になっているかを確認する手段が歯科用CTです。歯科用CTを使用することで歯根の形態や根管の長さ・太さ・彎曲度なども3次元的に正確に把握することが可能です。歯科用CTは例えると、「暗闇の洞窟を探検するための地図」だと思っていただけると分かりやすいかと思います。
この歯科用CTによるデータがあることで、通常のレントゲンでは写らなかった歯根や歯の破折が確認できるだけでなく、歯根の形が分かり、根の見落としが少なくなるため、根管治療の成功率を上昇させるだけなく、再発リスクを低減させることにもつながります。
当院ではマイクロスコープに併用して歯科用CTを用いることで確実な根管治療を行なえる体制を整えております。
④殺菌効果や生体親和性の高い材料の使用
近年根管治療にMTAセメントやバイオセラミックなどと呼ばれる材料が活用されてきています。これは根管治療で根管内の消毒を行った後に、最終的に根管内を詰める薬剤に使用されます。
これらの材料は以前の材料と違い、水があっても固まり、体から異物として認識されにくい材料と言われています。このため、根尖が壊れてしまっているような根管で、なかなか止血が行えないような根管でもこれらのセメントを応用することで、しっかりと緊密な根管充填が行えるようになってきています。またバイオセラミックと呼ばれる材料は固まる際に、体積が膨張するという特徴があり、膨張することで根管内をしっかりと満たしくれると言われています。
これらの材料は通常の根管充填材と比較すると殺菌効果や生体親和性の高い(体となじみの良い)材料で、大きく壊れてしまった歯根などの穴を塞ぐ場合や根の先が壊れてしまった歯根を詰める際などにも使用することができます。また様々な臨床研究では非常に高い治療の成功率と報告されております。このため当院での精密根管治療の際には以上のような材料を根管治療時に使用しております。
根管治療は歯を残すために本当に大切な治療です
「根管治療」とは歯の土台となる「根の治療」です。どれだけ詰め物や被せ物に綺麗なものを入れたとしても、この土台がきっちりとした治療が行われていなければ、土台から歯は壊れてしまいます。例えるなら家の外観は立派なのに、土台となる支柱が折れかかっているような状態です。
この歯の土台となる部分である「根の治療」をいかにきっちりと治療を行えるかで今後の歯の寿命が変わる可能性があります。
当院では患者さまが一生ご自身の歯を使って、楽しく笑顔で、美味しくお食事を取れるよう、少しでも患者さまの歯の寿命が長くなるような治療を提供しております。
「セカンドオピニオン」にマイクロスコープを活用します
いぬきデンタルクリニックでは、セカンドオピニオンの際にマイクロスコープを活用しております。次に挙げるような方は、是非とも当院までご相談ください。
- 他院で歯を抜く他ないと診断された
- 治療してもすぐに再発する
- 治療が長引いてなかなか終わらない
- 頻繁に腫れる
今現在、治療を受けている歯科医院がマイクロスコープや歯科用CTを導入していないのであれば、セカンドオピニオンを受ける意義も大きくなります。当院のマイクロスコープには、画像・動画撮影機能がついておりますので、治療部位の状態をモニターで映しながら今の状態をご説明できます。
こちらの動画はマイクロスコープを使用して、他院で根管治療を行った際に破切したファイル(根管治療に使用する針のような細い器具)を除去している映像です。この破切ファイルは動画内では大きく見えますが、実際には太さは0.1~0.4㎜程しかありません。このような細かいものを見るためにはマイクロスコープを使用しなければ、見ることは不可能です。また、裸眼では破切ファイルがあることすら確認することが難しいです。
最初の治療を「どこ」で行うかが重要です
根管治療は、繰り返すほどに成功率が下がっていきます。日本の保険診療水準の根管治療の成功率は30〜50%であるという報告(東京医科歯科大学の調査)があり、世界的なスタンダードな根管治療では、70%程度と言われております。つまり、1回目の治療を「成功率の高い医院」で受けることが極めて重要となるのです。精度の高い根管治療を行える歯科医院は全国でも一握りとなっています。
治療相談・セカンドオピニオンのご案内
当院では、お口のお悩みや歯科治療に関する疑問・不安をお聞きする機会を設けております。どんなにささいなことでも構いませんので、何かお困りのことがありましたら、お気軽にいぬきデンタルクリニックまでご連絡ください。
根管治療の治療費用
根管診断(ラバーダム・顕微鏡下にて根管内洗浄の上で診断) | 3.3万円(税込) |
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根管充填1根管 | 2.2万円(税込) |
保険治療の場合 | 保険治療費 |